12年ぶりの大改定。オメガ「月の裏側」が全モデル進化、手巻き新機軸も登場

12年ぶりの大改定。オメガ「月の裏側」が全モデル進化、手巻き新機軸も登場
オメガ(OMEGA)のスピリットを体現するシリーズ、「スピードマスター」。その中でも、「フルセラミック(全陶)」という特殊な素材感で、独自の路線を歩んできた「ムーンウォッチ・ダークサイド・オブ・ザ・ムーン(以下、ダークサイド)」が、2013年の登場から約12年を経て、ついに大きな節目を迎えました。
今回のモデルチェンジは、単なるマイナーチェンジではなく、「ムーブメント(機芯)」と「ケース厚」の根本的な刷新です。
1. 核心:機芯は9900シリーズへ完全移行、手巻きモデルも新登場
今回の最大の見どころは、ラインナップ全体が「9900シリーズ」の高機能クロノグラフムーブメントへと換装された点です。
新旧比較: 従来モデルで使用されていた9300/9304機芯は、防磁性能が一般的な4,800A/m(約60ガウス)でした。しかし、新世代の9900/9908機芯へ換装されたことで、オメガ自慢の「15,000ガウス(約1.2テスラ)の耐磁性能」を全モデルが標準装備。
新星誕生: これまで自動巻きのみだった「ダークサイド」に、手巻きモデル(Ref. 311.92.44.30.01.001 / 俗称:月之暗面9908)」が新たに加わりました。
この手巻きモデルは、自動巻き機構(自動巻きローター)を省いた分、ケースの厚みを従来の約16mmから13mm台へと大幅にスリム化することに成功。装着時のフィット感が格段に向上しています。
2. 視認性と装飾性:全陶を極めた「黒」の美学
オメガの「ダークサイド」が他ブランドと一線を画すのは、その「セラミック含有率」です。
他のブランドがケースやベゼルにセラミックを使うのに対し、オメガはケース、ベゼル、リュウズ、プッシャー、文字盤、裏蓋に至るまで、すべてをセラミック(ジルコニア)で構成しています。
文字盤の秘密: 今回の新モデルでは、文字盤にも大きな変化がありました。従来はサファイアクリスタルにブラックコーティングを施すことが多かったですが、新モデルは「ZrO2(二酸化ジルコニウム)」の刻印があるように、文字盤そのものがセラミック製。
カラーリング: オメガの象徴である「赤針」が、黒一色の文字盤に鮮やかに映えます。特に手巻きモデルは、9時位置のスモールセコンドと3時位置の30分計/12時間計の「2眼式」構成で、視認性が非常に高く、かつ無駄のない美しさです。
3. 裏の顔:ムーブメント9908の実力
新登場の手巻きモデルに搭載された「Cal. 9908」は、9900機芯の手巻きバージョン。
構造: 自動巻き機構がなくなったことで、ムーブメントの遮蔽が少なくなり、裏蓋越しに見える「アラビア風グネーブストライプ」が美しい装飾性を誇ります。これは時計ファンの間で「オメガ版四分之三夾板」とも呼ばれるほど。
技術: 柱状輪(カラムホイール)と垂直離合(バーティカルクラッチ)を採用し、秒針のピッタリとしたスタートと、高い耐久性を両立。シリコン製遊丝を採用しているため、磁気や温度変化に極めて強い構造です。
スペック: 振動数28,800振動(4Hz)、パワーリザーブ60時間。
4. 総評:なぜ「月の裏側」は特別なのか?
今回フルモデルチェンジを果たした「ムーンウォッチ・ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」は、単なる「黒いスピードマスター」ではありません。
表格
比較項目 従来モデル (9300機芯) 新モデル (9900/9908機芯)
防磁性能 60 ガウス程度 15,000 ガウ”ス (至臻天文台認定)
ケース厚 約 16.14 mm (やや分厚い) 約 13.03 mm (大幅スリム化)
精度 COSC基準 ( -4〜+6秒) 0〜+5秒/日 (磁気無視精度)
結論:
約11万5,500円という価格は、他のスピードマスターモデルと比べると高価です。しかし、「フルセラミック」という素材感と、「15,000ガウス耐磁」という実用性能、そして手巻きモデルでの「13mm台の薄さ」を考えると、その価値は十分に正当化されます。
「派手なフルゴールドは苦手だけど、物凄く高級感があって、性能も最強の時計が欲しい」という方。まさに、そのニーズに応えるのが、この「月の裏側」の最新作です。

【極黒の誘惑】針・インデックスまで完全純黒の腕時計3選|「見える黒」ではなく「奥行きのある黒」に堕ちる

世の中の色をすべて混ぜ合わせると「黒」になるように、黒は単なる「無彩色」ではなく、すべての色を包含した「究極の色」です。
「クールさ」や「無骨さ」を求める時計ファンの間では、今なお「オールブラック」デザインは不滅の人気を誇ります。しかし、ただ真っ黒いだけでは「塗りつぶしたような安っぽさ」にしかなりません。
今回ご紹介するのは、「五彩斑斓的黑(ウーカイバンランデイヘイ)」、つまり「光の当たり方で無数の表情を見せる、奥行きある黒」を持つ、3つの名作です。
🌑 1. オメガ(OMEGA)スピードマスター “ムーンフェイズ” 310.92.44.51.01.005
~「黒磁器」の如き質感。宇宙の闇を極めた1本
スピードマスターと言えばシルバーですが、今回ご紹介するのは、まさに「月の裏側(ダークサイド)」を具現化した「ムーンフェイズ」のブラックセラミックモデル。
型番 310.92.44.51.01.005 は、文字盤だけでなく、ケース、ベゼル、そして針・時刻表示に至るまで完全に黒く染め上げられた、極めて稀少な存在です。
サイズ: 44.25mm × 厚さ 15.09mm
素材: モノブロックブラックセラミック
ムーブメント: Cal.9900(60時間動力)
なぜ「五彩斑斓」なのか?
このモデルの文字盤は、レーザー加工による微細な凹凸が光を乱反射させ、「漆黒」と「メタリック」の間を行き来する不思議な質感を持っています。
さらに、セラミックベゼルの測速計刻度は、「大明火(Grand Feu)」エナメルで焼成。真っ黒な文字盤の中で、唯一の「白さ」として際立っています。
針やインデックスには、ブラックSuper-LumiNova(スーパールミノバ)が充填されています。これは暗所で青白く発光し、まるで宇宙空間に浮かぶ星屑のよう。光のない場所でも、その「黒さ」を保ち続ける、極めてエレガントなディテールです。
✈️ 2. ベル&ロス(Bell & Ross)BR 03A PHANTOM
~ステalth戦闘機の如き「マットブラック」
次にご紹介するのは、航空機の計器盤を彷彿とさせるスクエアケースのベル&ロス。
BR03A-PH-CE/SRB(BR 03-94 Phantom)は、その名の通り「幻(Phantom)」、つまり「目に見えにくいが、確かに存在する」威嚇感を放つ時計です。
サイズ: 41mm × 厚さ 10.60mm
素材: マイクロブラスト加工ブラックセラミック
ムーブメント: BR-CAL.302(54時間動力)
なぜ「五彩斑斓」なのか?
この時計の最大の特徴は、「サビた鉄」のような質感を持つ「マイクロブラスト(微噴)」仕上げです。光を吸い込むようなマットブラックのケースは、決して「安っぽいプラスチック」には見えず、むしろ軍用機のハードコートを連想させます。
文字盤は、繊細な「縦糸目(スケルトン)」模様が施され、光を受ける角度でその表情を変化させます。
そして、このモデルは「視認性」を諦めていません。針とインデックスは、通常のルミノバではなく、C3グリーンのルミノバを採用。真っ黒な文字盤の中で、暗所では鮮やかな緑色の光が浮かび上がり、まるで戦闘機のコクピットのメーターのように緊張感を高めてくれます。
🐻 3. オリス(Oris)ダイバー 01 400 7794 4784
~「こだわりの黒」。120年の歴史が結晶化した1本
最後は、スイス機械式時計の「良心」オルバース。
2024年に発表された「ホルシュタイン限定モデル」は、1965年の初代ダイバーを復刻しつつ、現代のテクノロジーを注ぎ込んだ、「オールブラック」の貴重な1本です。
サイズ: 40mm
素材: DLCコーティングステンレス
ムーブメント: Cal.400(120時間動力)
なぜ「五彩斑斓」なのか?
オルバースは、時計業界で稀有な「動物愛護」の立場から、伝統的な「ホタル」を使ったルミノバではなく、独自開発の「BioTec(バイオテック)」ルミノバを使用しています。
このモデルでは、その「黒いルミノバ」を、伝統的な「65型(コットンキャンディー)針」にたっぷりと充填。文字盤上の数字、日付、そしてブランドロゴまでもが真っ黒に染められています。
光を受けると、40mmの小ぶりなケースから、「ビンテージ感」と「モダンなDLCコーティングの硬質さ」が共存する、複雑な表情を見せてくれます。裏蓋には、オルバースのシンボルである「くまのぬいぐるみ」が刻印され、ハードな佇まいの中にも温かみを感じさせる、愛すべき1本です。
📝 まとめ:あなたの「極黒」はどれ?
表格
モデル オメガ スピードマスター ベル&ロス BR 03 オリス ダイバー
キーワード 宇宙的漆黒 軍事的マット ビンテージ・バイオ
おすすめ用途 ビジネス、フォーマル カジュアル、アウトドア リゾート、日常
特徴 黒色セラミック マイクロブラスト DLCコーティング
「オメガ」は、「技術と格式」を追求する方へ。
「ベル&ロス」は、「前衛的なデザイン」と「存在感」を求める方へ。
「オリス」は、「歴史と個性」を大切にする方へ。
この3本は、どれも「真っ黒」であることに妥協していません。2025年、あなただけの「極黒」の一本を探してみてはいかがでしょうか。

出道20年、進化を遂げた「究極のツールウォッチ」:ベル & ロス BR-X3

2005年。ベル & ロスが初代「BR-01」を発表したその瞬間、あの「四角いケースに丸い文字盤、そして四つのネジ」というコンビネーションが、その後のブランドの運命を左右するアイデンティティとなるとは、誰も想像していなかったことでしょう。
BR-01は、航空機のコクピットにある計器盤を、文字通り腕時計に凝縮した存在でした。それから20年。時計は単なる「視認性」の道具ではなく、現代の装着習慣や審美眼にどうフィットするかが問われる時代です。今回登場した「BR-X3」は、まさにその20年間の集大成ともいえる、新たな次元のツールウォッチです。
誕生のストーリー:コクピットから宇宙へ
ベル & ロスの物語は1992年に始まりますが、BR-01の登場は航空計器の美学を腕元に再現するという、ブランドの原点を提示するものでした。その後、より日常的なサイズの「BR-03」を経て、さらに複雑な構造や現代的な素材を求めた「Xシリーズ」へと進化していきました。
「X」とは、実験的(Experimental)であり、未来志向(eXploration)であることを意味します。BR-X3は、このXシリーズの最先端技術を、定番であるBR-03のサイズ感と融合させた、ハイブリッドモデルなのです。
BR-X3 Black Titanium:航空宇宙への回帰
実物を手に取ったとき、まず目を引くのは「Black Titanium(ブラックチタニウム)」モデルです。
素材の選択: ケースには2級チタニウムを採用。表面はマイクロブラスト処理が施され、光を吸い込むようなマットな質感と、滑らかなタッチが特徴です。同じサイズのステンレススチールモデルと比べて、その軽さは一目瞭然。チタニウムは航空機やF1マシンにも使用される素材であり、強度と耐腐食性を兼ね備えているため、ツールウォッチとしての本質を追求した結果といえるでしょう。
三明治構造: BR-X5から継承されたこの構造は、頑丈な内殻をベースに、上下のケースやベゼルを4つの支柱で貫通固定するものです。これにより、複数の素材や色を組み合わせることが容易になり、視覚的な奥行きも生まれます。
視認性を極めた文字盤
BR-X3の文字盤は、3層構造によって構築されています。
デザイン: 下地はマットブラックの塗装。その上にX字型のメタルスケルトンが重ねられています。これは単なる装飾ではなく、文字盤の情報を明確にゾーニングするためのフレームです。
夜光性能: 時標や針には、白色のSuper-LumiNova® X1ルミエスセントがたっぷりと充填されています。これにより、暗所でも高い視認性を確保。外周の斜面状の分刻みも、視界の端まで文字盤を広げてくれる効果があります。
実用機能: 3時位置には大日付カレンダー、9時位置には動力貯蔵表示が配置されています。機械式時計の「生きてる感」を、すぐに確認できるよう配慮された設計です。
BR-X3 Blue Steel:未来への視界
一方、「Blue Steel(ブルースチール)」モデルは、全く異なる表情を見せてくれます。
カラーリング: ケースはサテン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせたステンレススチール。文字盤はブルーのサンレイ仕上げで、銀色のメタルフレームと鮮やかなコントラストを成しています。
インスピレーション: この青みがかった色調は、アポロ11号の宇宙服に使われていた青色の部品や、宇宙機器を連想させます。中層の陽極酸化アルミニウム製ベゼルリングもブルーに統一され、まるで未来の計器を覗いているかのような錯覚に陥ります。
中核を支えるBR-CAL.323
裏蓋にはスモークブルーのサファイアクリスタルが採用され、内部のムーブメントを垣間見ることができます。
機械式の鼓動: 搭載されるのはケニッシ(Kenissi)と共同開発した「BR-CAL.323」自動巻きムーブメントです。
性能: 振動数28,800振動/時間、動力貯蔵約70時間。スイス公式天文台(COSC)の認証を取得しており、精度と信頼性は折り紙付きです。
防水性能: 100m防水を備えているため、海辺でのホリデーシーズンや、日常の水仕事にも全く問題ありません。
まとめ:20年目の答え
2005年のBR-01は、「どうすれば時計が正確に見えるか」「どうすれば壊れないか」という、ツールウォッチの原点を問いました。
そして2025年のBR-X3は、そのDNAを受け継ぎながらも、現代の素材科学と製表技術を駆使し、「どうすれば今日の生活様式にフィットするか」という問いに答えています。
これは決して派手な変身ではなく、長年の経験から導き出された、確かな進化の1ページです。BR-X3は、ベル & ロスがこれからも「究極のツールウォッチメーカー」として、次なる20年を歩んでいくための、確かな足がかりとなるでしょう。

2025年 クロノグラフ大横断:価格帯別 最も代表的な1選

2025年も残すところ僅か。1月のLVMHウォッチウィークを皮切りに、4月のジュネーブ時計祭(Watches and Wonders)、さらにはドバイウォッチウィークなど、今年一年で発表された時計は数知れず。その中でもクロノグラフ(計時時計)は常に人気の高いカテゴリーです。
今年を振り返ってみると、5万円から50万円までの幅広い価格帯で、多くの魅力的なモデルが登場しました。それぞれの価格帯で「これ」という、最も代表的な一台を厳選してご紹介します。
💎 50万円:愛彼(Audemars Piguet) ロイヤルオーク オフショア
1993年の登場以来、2021年のリニューアルを経て、今や愛彼ブランドで最も人気を誇る「オフショア」。高級ホライゾン(腕時計)の中でも特に支持が厚く、その中でも最高峰の存在感を放つのがセラミックモデルです。
今年登場した新型モデル(型番:26420CE.OO.A063VE.01)は、43mmのブラックセラミックケースに、グリーンセラミック製のベゼル、リューズ、ボタンを配しています。裏蓋の縁やボタンガード、バンド留め具などにはチタンが贅沢に使用されています。
文字盤は深みのあるグリーンに最新の「メガタピスリー」(超大判格子模様)が施され、3つのサブダイヤルはブラックの刻度内周と調和。18Kホワイトゴールド製の針とインデックスはシルバーグレーで仕上げられています。
ケース全体はマット仕上げで、ベゼルにはセラミック特有の繊細な光沢感を出すため研ぎ澄まされた仕上げが施されています。裏蓋から見えるCalibre 4401はフライングバック機能を搭載。ゼロリセット機構により、すべての針を瞬時に帰零させることができます。22Kローズゴールド製の自動車(ペ rotor)や、各種の仕上げ(シャンパンヌストライプ、縦目仕上げ、円形磨き、放射状仕上げ、パールネージュなど)はまさに頂点の仕立てです。
🚀 30万円:ロレックス(Rolex) コスモグラフ デイトナ
30万円台の価格帯で、ロレックスのデイトナに勝るクロノグラフは他にありません。特に今回は、ティファニブルーとゴールドケースの頂点モデル(型番:M126518LN-0014)をピックアップ。今年のクロノグラフランキングだけでなく、世界中の時計愛好家が最も注目したモデルの一つです。
ロレックスの文字盤カラーの中でも最も希少な「ティファニブルー(ターコイズブルー)」は、今年デイトナに初めて採用されたことで話題を呼びました。以前はオイスターパーペチュアルやデイトジャストにのみ登場していたこのカラーが、ついに人気No.1のデイトナに。
40mmのクラシックなサイズに18Kイエローゴールドケース。ブラックセラミックベゼルにはゴールドコーティングが施され、針やインデックスも18Kゴールド製です。
ゴールドとティファニブルーの組み合わせは豪華絶倫ですが、ブラックセラミックベゼルとブラックラバーストラップがその視覚的インパクトをうまく中和し、絶妙なバランスを生み出しています。
内部にはロレックス自社製4131型ムーブメントを搭載。72時間の動力貯蔵を持ち、COSC(スイス公式天文台)認定を取得。裏蓋は非透通式ですが、镂空(ロクロ)加工された自動車やブリッジのシャンパンヌストライプなど、質実剛健な仕上げが施されています。
⚡ 20万円:ウブロ(Hublot) BIG BANG UNICO
20万円台でクロノグラフを選ぶなら、ウブロのBIG BANGシリーズは最良の選択肢の一つです。特にブランドを象徴するカラフルなセラミックを採用すれば、世界に一台だけの個性を演出できます。セラミック素材が誕生して25年が経ちましたが、今なおウブロはカラーセラミックの分野で「圧倒的王者」といえるでしょう。
例えば、このミントグリーンのセラミックモデル(型番:441.GS.5221.RX)は、镂空(オープンワーク)デザインでありながら爽やかな印象を与えます。42mmの「サンドイッチ構造」を採用したミントグリーンのセラミックケースは、ラッピング、エッジポリッシュ、サンドブラストなど多重の修飾手法により、高級感と立体感を両立。ケース、ベゼル、裏蓋すべてが同色のセラミックで統一されています。
文字盤はケースと同調したミントグリーン。3時位置には60分計と日付窓、9時位置にはスモールセコンドを配置。外周の分刻み目盛りは正確な計時をサポートします。
文字盤を通して、第2世代UNICOムーブメントや計時機構の駆動部分を一望できます。72時間の動力貯蔵とフライングバック機能を備え、弾性歯車クラッチとデュアル水平クラッチシステムにより、計時針のガタつきを抑える工夫がされています。
🌙 10万円:オメガ(Omega) スピードマスター 双月相 陨石盤
10万円台のオメガ スピードマスター「双月相 陨石盤」(型番:304.30.43.52.06.001)は、価格以上に価値のある一台です。人類初の月面着陸から現在に至るまで、オメガの超霸は名実ともに「ムーンウォッチ」。今回は宇宙から採取した隕石を文字盤に使用し、新機軸とブランド初の南北半球同時表示月相を搭載。その意味、ルックス、性能のいずれをとっても文句なしです。
43mmのステンレススチールケースに、ブルーセラミックベゼルを配し、白いエナメル測速計刻度が特徴です。文字盤は天然の鉄隕石を素材とし、電着彩色工艺により灰色の質感と唯一無二の模様(ワイドマンストライエーション)を表現。中央秒針の先端と9時位置の日付針は赤色陽極酸化アルミニウムで、視認性を高めています。
6時位置の月相は2つの球面型ムーンを配置し、アポロ11号が見た星空を背景に、北半球と南半球の月の満ち欠けを同時に表示します。
内部には手動巻きの9914マニュファクチュールムーブメントを搭載。至臻天文台(Master Chronometer)認定を取得しており、15,000ガウスの強力な磁気に耐え、60時間の動力貯蔵を備えています。ムーブメントの仕上げは、アラビア風シャンパンヌストライプや魚鱗(ぎょりん)模様など、非常に手の込んだ装飾が施されています。
🏎️ 5万円:IWC パイロット チronograph 41特別版
今年の映画界を賑わせた大作といえば『F1™:狂飆飛車』。この映画の影響でF1レースへの関心が世界的に高まり、IWCのマークや、登場人物たちが着用するパイロットやエンジニアシリーズへの注目も集まりました。映画公開に合わせて発表されたこの41mm特別限定モデル(型番:IW388116)は、今年最も熱かったクロノグラフの一つです。
全体のカラーリングは、映画に登場する架空のチーム「APXGP」の黒、金、白をテーマにしています。41mmのステンレススチールケースにブラックダイヤル。分刻み目盛りや針などのディテールにはゴールドコーティングが施され、時計全体を引き締めています。針やインデックスには大面積の白色Super-LumiNova®ルミノバが充填されています。
12時位置に30分計、6時位置にスモールセコンド、9時位置に12時間計を配置。3時位置には曜日窓と日付窓が並び、IWCおなじみのレイアウトです。
裏蓋のサファイアクリスタルガラスにはAPXGPチームのロゴがゴールドで印刷され、ラバーストラップにも同ロゴがレーザーエングレーブされています。内部の自社製69385自動巻きムーブメントは完全ブラックコーティング処理が施され、高級感が増しています。振動数28,800振動/時、46時間の動力貯蔵。やや短めの動貯ではありますが、この価格帯でこの仕様とストーリー性があれば、間違いなく「買い」の一台です。
総括
以上、50万円から5万円まで、2025年においてそれぞれの価格帯で最も代表的な5つのクロノグラフをご紹介しました。年末にあたり、これほど多彩で魅力的な時計たちに囲まれていることに、改めて驚かされます。2026年はどのような驚きが待っているのでしょうか?今から楽しみです。

重量オーバーはもう古い。真の“1対1”還元とは? VS工場製ロレックス・デイトジャスト型

ロレックスの「デイトナイト」(通称DD)は、長年にわたり衰えることのない不動の人気を誇るアイコンです。コレクターたちが求めているのは、単なる「一目でわかる」外観ではなく、本物に限りなく近い着け心地と、信頼性の高い品質です。
しかし、市販されている多くのレプリカは、「重さ」ばかりを追求してサイズを変更したり、「見た目」ばかりを飾って中身をないがしろにするという誤った方向性にあります。そんな中、VS工場のこのモデルこそが、真の意味での「レプリカの1対1基準」を定義し直す存在です。
今回は、この丹東3255ムーブメントを搭載したVS製デイトジャスト型に注目し、その真価を探っていきましょう。
1. 厚みを詐称しない、真の“重量感”
DDのようなクラシックモデルにとって、着けたときの重厚感とフィット感はその“魂”です。
多くの市販モデルは、“重さ”を得るために底蓋を無理やり厚くし、本来の12.1mmの厚さを12.7mmまで膨らませてしまいます。これでは、時計そのもののプロポーションが崩れ、着けたときに違和感が生じます。
VS工場はこの点、徹底的に“サイズ変更ゼロ”を貫いています。
素材の配合と内部構造の最適化により、従来の12.1mmという厚さを一切変えることなく、本物と同様の配分による重みを実現しました。手に取った瞬間のずっしりとした質感は、本物のDDを再現した証拠です。
2. 1対1金型による、細部へのこだわり
レプリカの真価は、細部にこそ宿ります。VS工場は本物を購入し、それをもとに1対1で金型を作成。特に見逃せないのが、カレンダー窓とその枠のデザインです。
一般的な市販モデルは、金型製作の難易度を下げるために、カレンダー窓の四隅を大きく丸くし、枠に段差をつけません。しかし、VS工場製は本物同様、窓の四隅は自然な小ぶりな丸みを帯びており、窓枠には明確な段差(ステップ)が存在します。指でなぞればその立体感がわかり、視覚的にも本物と見分けがつかないレベルまで還元されています。
3. 一体成型ブレスレット:隙間ゼロの完成度
時計が肌に触れる部分であるブレスレットは、着け心地と耐久性に直結します。
一般的なモデルは、重さを出すためにタングステン合金をビーズ内部に詰め込む「分割式」構造を採用していることが多く、これによりビーズの側面に隙間が生じたり、外れるリスクがあったりします。
対照的にVS工場は、高密度素材を用いた一体成型ビーズを採用。余計なものを詰め込むことなく、本物と同じ外観と重みを実現しています。触れてみると表面は滑らかで、ビーズ同士の接続はきわめて緻密。着け心地は腕にフィットし、通気性も抜群です。
4. 信頼性の証:丹東3255ムーブメント
外観が“顔”なら、ムーブメントは間違いなく“中身”です。
多くの市販モデルはコスト削減のため、継ぎ接ぎだらけの3135系ムーブメントを搭載しており、時計が遅れたり、カレンダーが正常に切り替わらなかったりと、故障率が高いのが難点でした。
一方、VS工場は業界トップクラスの丹東3255一体型ムーブメントを搭載。3235一体型ムーブメントの血統を受け継ぎ、本来のロレックスムーブメントの構造と性能を完全に再現しています。動力は72時間と長大で、実際のテストでは、1日あたりの誤差は±2秒以内という高い精度を維持します。カレンダーの切り替えもスムーズで、長期使用による信頼性はまさに“驚異的”と呼べるでしょう。
5. 実際の着け心地:ビジネスからカジュアルまで
1か月にわたる実着用テストでは、その完成度の高さに驚かされます。
着け心地: 12.1mmの厚さと正確な重量配分により、長時間着けても圧迫感がありません。
精度: 72時間の連続着用後でも、誤差はわずか3秒。正真正銘の精度です。
防水性能: 日常的な水濡れや雨天での着用も問題ありません。
ビジネスシーンでも、カジュアルな場面でも、そのクラシックなデザインと繊細な仕上げが周囲を欺きます。
まとめ
混迷を極めるレプリカ市場において、VS工場製のこのデイトジャスト型は、
サイズを変更しない真の配分
1対1金型による細部の還元
高密度一体成型ブレスレット
信頼性抜群の丹東3255ムーブメント
これらの点で、レプリカDDの業界基準を確実に引き上げました。本物に近い品質と体験を、手頃な価格で手に入れたい。そんな方にとって、このVS工場のモデルは間違いなく最良の選択肢となるでしょう。